生活の乱れや無気力を感じたら、まずは自分自身でチェック

「なんとなく疲れている」「片付ける気力がわかない」そんな状態が続いていませんか?セルフネグレクトは誰にでも起こりうる身近な問題です。本記事では、東邦大学などの研究を参考にした最新のチェックシートを使って、セルフネグレクトの傾向を自己診断する方法を解説します。原因や症状、改善のヒント、実際の事例も紹介。ご自身やご家族の心と暮らしを守るための第一歩にご活用ください。

もくじ

  • セルフネグレクトとは?

  • セルフネグレクトの自己診断方法

  • セルフネグレクトの症状

  • 家族や周囲の支援

  • 実際の事例と成功例

  • セルフネグレクトを放置することの危険性

  • セルフネグレクトと高齢者虐待の関係

  • 情報収集と学びの重要性

セルフネグレクトとは?

セルフネグレクトの定義と重要性

セルフネグレクトとは、自分自身の健康や生活環境、社会的なつながりなどを適切に管理・維持できない状態を指します。高齢者に多く見られますが、年齢に関係なく起こりうる深刻な問題です。放置すると、孤独死や重大な健康被害に発展するリスクがあります。

 

関連する精神疾患(うつ病やADHD)との違い

セルフネグレクトはうつ病やADHDとも重なる点がありますが、明確な診断基準が異なります。うつ病は精神的な疾患として医療的に対処されますが、セルフネグレクトは行動や生活環境に現れる“生活困難”が中心です。ADHDのように注意力や実行機能の障害が原因でセルフネグレクト的な状態になることもありますが、診断と支援のアプローチは異なります。

 

セルフネグレクトの原因とリスク

主な原因としては、孤独、経済的困窮、精神的ショック、社会的孤立などが挙げられます。特に高齢者は身体機能の衰えとあわせてリスクが高まりやすく、誰でも陥る可能性があるのです。


セルフネグレクトの自己診断方法

チェックシートとは?その機能と目的

チェックシートは、セルフネグレクトに陥っていないかを早期に自己診断するための道具です。生活習慣や感情面の状態、環境の乱れなどを質問形式で確認することで、自分の現状を客観的に把握できます。チェックシートを活用する際は、**「正直に、無理せず」**答えることが大切です。下記のチェック項目に心当たりがいくつあるか確認してみてください。

 

【セルフネグレクト 簡易チェックシート】

以下の項目に該当するものが5つ以上ある場合、セルフネグレクト傾向がある可能性があります。早めに専門機関や家族に相談しましょう。

□ 1週間以上、誰とも会話していない
□ 食事を1日1回以下しか摂っていない日が多い
□ 部屋の掃除を1ヶ月以上していない
□ 郵便物や請求書がたまっていて開封していない
□ シャワーや入浴を1週間以上していない
□ 外出がほとんどなく、引きこもりがちである
□ 病院や通院をやめてしまった
□ ゴミや不要な物を捨てられず、部屋が散らかっている
□ 最近、物忘れが増えたと感じる
□ やる気が起きず、何をするのも面倒に感じる
□ 人との関係が煩わしく、避けるようになっている
□ 「どうでもいい」「生きていても意味がない」と思うことがある
□ 金銭管理ができず、滞納や借金がある
□ 自分の健康状態に無関心、または放置している

□ 家族や友人との連絡を絶っている、または絶ちたいと思っている

 

結果の見方

0〜4項目:大きな問題はなさそうですが、今後も心身のケアを意識しましょう。

5〜9項目:セルフネグレクト傾向があります。誰かに相談することを検討してください。

10項目以上:深刻なセルフネグレクトのリスクがあります。地域包括支援センターや医療機関への相談を強くおすすめします。

このチェックシートはあくまで自己判断の目安ですが、自分を客観的に見つめ直す良いきっかけになります。ご自身に該当する点が多いと感じた場合、すぐに行動することが、生活と健康を守る第一歩です。


セルフネグレクトの症状

身体面の症状(清掃の手間や食事の低下)

部屋の掃除ができない、食事が不規則で栄養が偏るといった身体的な兆候はセルフネグレクトの初期サインです。服が汚れていたり、お風呂に入らない状態が続く場合も同様です。

 

精神面の症状(孤独感や無気力)

人と関わるのが億劫になり、外出しなくなる、趣味や関心が失われるといった症状も目立ちます。「どうでもいい」という感情が強まり、日常の維持そのものが困難になります。

 

周囲の環境との関係性

ゴミが溜まっても気にならない、郵便物が放置される、騒音や異臭があっても対処しないなど、周囲との関係が希薄になります。近隣住民とのトラブルの元になることも。


家族や周囲の支援

ネグレクトの早期発見と対応

家族や友人は、小さな異変を見逃さないことが大切です。「最近、部屋が散らかっている」「以前より元気がない」などの兆候に気づいたら、声をかけることが第一歩です。

 

相談窓口や介護サービスの利用方法

市区町村の福祉課や、地域包括支援センターなどに相談することで、ケアマネジャーの派遣や介護サービスの手配が可能になります。本人の意思を尊重しつつ、丁寧な支援が求められます。

 

地域包括支援センターの役割と機能

地域包括支援センターは、高齢者の生活を包括的に支える機関です。健康・介護・福祉・医療の窓口として、セルフネグレクトの予防や対応にも力を入れています。


実際の事例と成功例

ゴミ屋敷からの脱却事例

60代男性が近隣住民の通報により地域包括支援センターに相談。清掃業者の手配とカウンセリングを受けた結果、半年で通常の生活を取り戻しました。

 

高齢者への適切なサポート事例

独居の高齢女性が定期的な訪問支援を受け、食事・掃除の習慣を再構築。行政と家族の協力により再発防止にも成功しました。

 

改善のための具体的なステップ

  1. 現状を把握する

  2. 相談窓口を探す

  3. 小さな行動から始める

  4. 支援を受け入れる

  5. 継続的なフォローを行う

これがセルフネグレクト改善の基本ステップです。


セルフネグレクトを放置することの危険性

放置がもたらす健康への影響

衛生状態が悪化し、感染症や栄養失調を引き起こす恐れがあります。持病の悪化や、転倒・骨折などの二次被害にもつながるため、放置は非常に危険です。

 

孤独死や経済的困難のリスク

収入管理や行政手続きができず、年金の未受給や公共料金滞納が起こることも。最悪の場合、誰にも看取られずに亡くなる「孤独死」につながる恐れもあります。


セルフネグレクトと高齢者虐待の関係

虐待の兆候や注意点

セルフネグレクトは、高齢者自身による“自己放任”であると同時に、周囲の無関心が“心理的虐待”に発展するケースもあります。小さなサインを見逃さないことが大切です。

 

親族や介護者の役割

家族は「本人の意思を尊重しつつ、支援の手を差し伸べる」立場です。無理強いではなく、共感と理解をもって寄り添う姿勢が重要です。


情報収集と学びの重要性

効果的な学びの場と方法

自治体や地域福祉団体が行う勉強会に参加することで、正しい知識と支援方法を学べます。地域包括支援センターでも講座や相談会が開催されています。

 

資料や参考書籍のおすすめ

『セルフネグレクトを防ぐためにできること』『孤立する高齢者の現実』などの専門書や、行政が配布する冊子なども参考になります。ネットでも「市民終活サポート」のような実践的な情報源が多数あります。

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